香取慎吾、生かすも殺すも監督次第。 凪待ち
あがいても、あがいても。 うまく行かない。 運がないから。巡り合わせが悪いから。 何より自分がクズだから。ツキに見放された破滅のループに自ら嵌りに行く男。香取慎吾は、そんな人間のイメージから最も遠い所にいる男…だったはずですが。 「凪待ち」(2018年/白石和彌監督) ポスターにつけられたキャッチは「誰が殺したのか? なぜ殺したのか?」このキャッチ考えた人は降格&減俸。そんな推理ミステリーの要素どこにもありません。舞台は宮城。背景にあるのは津波。妻を助けられなかった事を今尚悔やみ続け、ステージ4の癌を抱えながら治療を拒み、海に出続けている老漁師(吉澤健)。その娘(西田尚美)は夫のDVに苦しみ、…