86、癒えない

86、癒えない

宇多田ヒカルの曲が好きだ。 正確に言えば、彼女が一時音楽活動を休止しそして子を産み、母親をあのような形で亡くした後の彼女の曲が好きだ。 どこか孤独のエッセンスを加えた前向きな曲や希望を散らした願い事、それは歌詞も然りだがメロディーや楽器の旋律もたまらなく惹かれる所が多い。 元々彼女の曲は聞いていたが、そこまで入り込むほどでもなかった。 しかし私が3度目の流産をし、打ちひしがれてる時に彼女の 『真夏の通り雨』 という曲が流れてきて、その瞬間に自分の気持ちをそのまま代弁されてるような、しかも曲に包まれて浄化されるような不思議な気持ちに包まれた。 ~夢の途中で目を覚まし 瞼閉じても戻れない さっきま…